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(1)TOEFLとTOEIC対策のために〜〜このページの意義〜〜
私は高校時代,決して英語が得意な方ではありませんでした.しかし,国際化している現在では英語
ができるに越したことはありません.そこで,色々と自分なりに考えた結果,TOEFLとTOEICに行き着きました.
中でも大学院留学を志望していた私にとってはTOEFLは避けて通れませんでした.そこであれこれ自分なりに
勉強法を考え出し,結果250点(CBT)以上をアベレージで取れるようになりました.ここでは楽しく学習し,
かつ継続可能な勉強法を提案したいと思います.
巷には色々な攻略本が出ています.そちらも参考にして下さい.そして私が提案する学習法が読者の方に
合うと思われた場合,私の提案する学習法を実践してください.確実な効果をお約束します.
肝心なことは純粋に英語を使った意思疎通をしたいという「野望」を持ち続けることです.そしてご自身が
日本語を介さずリアルタイムで意思疎通している,または学生の方であればアメリカのキャンパスで友人と
英語を使って話している姿を思い描いて学習してください.
TOEFLもTOEICも点数を上げるための勉強だとおもしろくありません.「結果的に」点数が上がる方法を
提案できればと思います.
(2)Vocabulary Building
1.どのようなツールを用いて覚えるか?

大型文房具店か大型書籍店の文房具コーナーで,名刺サイズのリング付き単語カードを購入します.単語カードは
必ずこの大きさ以上にしてください.小さすぎると追加事項を書き込むことができません.製品の具体例としては
右のレイメイ藤井のものです.同様の大きさの製品はコクヨからも出ています.これら2つの製品が最もコスト
パフォーマンスが良く,1個111枚で150円程度と継続購入可能な価格です.
カードを購入するついでに同義語辞典を購入します.特にTOEFL,TOEICを視野に入れて勉強するのであれば,
The Concise Oxford Thesaurusが良いでしょう.Amazon.co.jpで購入を検討される方は
こちらを参考にしてください.
これで大方の準備完了です.ここからは付加的になりますが,赤ボールペンを1本用意しておきましょう.赤ボールペンで
書き込むためです.赤は人間の敵対色とされ,印象に残りやすいとされるのがその理由です.
最後にティッシュの空き箱を3つ用意します.そのそれぞれに「要暗記」「挑戦中」「達成」と書きます.これは3段階学習で,
新出単語を記入して覚えなければならないもの(すなわち持ち運んで覚えなければならないもの)は「要暗記」で保存し,一週間後に
もう一度チェックし,覚えていれば「挑戦中」の箱に移し替え,覚えていなければ再び「要暗記」の箱へ戻します.そして「挑戦中」
のものは,一ヶ月ごとにチェックし,覚えていれば「達成」の箱へ移し替えます.このとき,忘れていれば「要暗記」に戻し,やり
なおします.そして「達成」の箱が3〜4箱になるまでこれを続けるのです.「達成」箱が3〜4箱になったとき,恐らく頻出する語句には
ほど問題ない程度の実力がついています.
2.カードの書き方,持ち歩き方,単語の覚え方
[(1)カードの書き方]
日本人は表に英語を,裏に日本語を書く方が大半です.しかし,自分自身が情報を英語で発信しようとする場合,これほど非合理的な
勉強法はありません.英語→日本語,英語→日本語の2度手間になります.スピーキング能力,ライティング能力を向上させる基礎を
作るためにも,表に日本語,裏に英語を書くよう,強く薦めます.
カードに書き込むのは
ご自身が文章中,スクリプト中で出てきた全ての単語です.そして文章中には蛍光ペンで印をつけ,
保存しておきます.カードの表には日本語を,裏には英語を書き込むのは先ほど述べましたが,このとき,英語の部分では
見出し語
の他にThesaurusで調べた同意語もピックアップして一緒に書き込みます.具体的には以下のようになります.
(表)与える・報いる
(裏)render
=deliver,provide
これで大抵の単語は覚えられますが,中には覚えられない語もあります.そのような場合,裏の同意語の下の部分に,見出し語を使った
例文を自分で作るか,英英辞典を使って書き込み,さらに記憶の定着を図りましょう.
[(2)カードの持ち歩き方]
「要暗記」ランクのカードは常に携帯し,
いつでもどこでも確認できるようにしてください.通勤・通学の電車の中で,また,歩きながら,小休憩の間...
探せばいくらでも有効時間は見つかります.常に身につけておくことを習慣化してください.
[(3)単語の効率的覚え方]
基本的には反復学習が効果的です.文章中,スクリプト中から抽出してカードにしているわけですから,文章中でも確認してください.
そして,カード自体は
フラッシュカードの要領で高速学習することをオススメします.基本的に日本語を見て,1秒以内に見出し語の発音
が出てくるまで反復学習します.分からなければ答えをチラッと見て,同時に同義語も確認します.この際,「覚えなければならない」と
いう強迫観念は捨ててください.「覚えたい」と思いながら挑戦し続けましょう.ただし三回繰り返して覚えられない単語は,同じものを
もう一度書いて,「要暗記」ランクに同じカードが2枚あるようにします.同時に自分自身が覚えられない単語であると自覚出来るような
目印をカードに書き込んでおきましょう.私の場合は日本語に青い下線をひきました
.
時間ですが,一束100枚と考えて10分以内で終えます.かならず時間は遵守してください.短期間に集中する訓練を兼ねています.
できたものは上記で説明しました箱に入れていきます.新しい単語を追加しない限り,消化しなければならない量が減っていきますので,
そうならないように,新しい文章,スクリプトに挑戦し続けてください.常に「要暗記」の箱に200枚以上ある状況がベストです.
(3)Grammarの学習法
1.試験のための文法?
「文法は試験のため」と割り切って勉強する人がいます.悲しいことです.英語を身につける過程で試験の点数が上がっていくはずなのに,
実際は身に付いている実感のないまま点数がある程度上がって頭打ちになるのは目に見えています.
そこでお薦めするのは「使うための文法」を攻略することです.「使える文法」とは「構文力」であると考えています.しかし,構文力を
つけるためには最低限の文法知識が欠かせません.高校までの文法項目は網羅しておく必要があります.
2.具体的な学習の進め方
これは人それぞれによるのですが,私は以下の方法をお薦めします.まず,使える文法と言っても試験対策も兼ねなければなりませんから,
何でも良いので文法の問題集を1冊潰します.最低5回は繰り返し,パブロフの犬状態にしなければなりません.このとき,問題集を
選ぶポイントとしては,解説の豊富なものを選びます.そして解説を読んでも不安要素が残る場合は,必ず文法の参考書に戻り,徹底的に復習
してください.TOEFLの具体例としては
@トフルゼミナールが出している文法書「TOEFL TEST対策完全英文法」をまず一通り読んだ後,
A問題集を完全に1冊潰す
ことになります.Aでは具体的な書名を避けました.ご自身にあった問題集を書店へ見に行ってみて下さい.ヒントとしてはアマゾンの書評が
役に立つかと思いますが,読者ご自身にそれが合うかどうかは,手に取って見られないとわからないと思います.この方法はTOEICでも通用します.
但し問題集の種類はTOEFLと比べて膨大であるため,問題集選びは慎重になさってください.参考書は上記をオススメします.
Aを3回程度繰り返したら,ライティング対策も行いましょう.これをするかしないかで,文法への学習意識が変わります.ライティングは
あまり良い本が出ていませんが,駿台文庫の「基本英文700」やピアソンエデュケーションの「TOEFLテスト必修ライティング攻略ゼミ」がオススメ
です.また前者とリンクしてZ会からも同様のものが出ていたはずです.構文もパブロフの犬状態を目指して下さい.前者は基本,後者は応用に
位置する書籍だといえるでしょう.できるだけ「持ち表現」を多くするように心がけてください.
TOEFLは洋書のTOEFL対策書籍も有効です.和書だけれはなく,洋書にも挑戦してください.
目標は1500問をパブロフの犬にすることです.文法だけでこの問題数ですが,出来る問題を省いて反復学習することによって徐々に負担は少なく
なっていくはすです.
3.まとめ
@文法書をまず読む
Aとにかく1冊を反復学習.不明な点は@へ戻って徹底復習.パブロフの犬をめざして.
Bライティングの学習.Aを続けながら.
そして...
C問題集を新たに1冊購入.Aと同様に.目指すは1500問.
(4)Listeingの学習法
1.日本人の大半はリスニングが苦手?
これは真っ赤なウソです.リスニングへの取り組み方の間違っている方が大半だからです.ご安心ください.以下では
具体的なアプローチ法をご紹介します.
2.具体的な学習法〜発音して聞き流す〜
まず,
やり込む教材を設定します.そのほかは大量に聞き流す教材と捉えて下さい.やり込む教材は以下の
手順で進めていきます.
(1)問題集を3度繰り返す(このとき,単語もしっかり覚える).
(2)最初のスクリプトで1語も遅れないよう,スクリプトを見ながら音声教材と同時に発音を繰り返す.
(3)最初のスクリプトでこれが達成できたら,次のスクリプトを潰していく.
(2)の方法はオーバーラッピングといいます.オーバーラッピングをこのように厳密にやれば,シャドーウィングをする
必要はありません.このとき,発音は最大限真似て下さい.おそらくやり込む教材で半数程度のスクリプトで厳密な
オーバーラッピングが達成されれば,大半の方が何らかの進展を感じることができるはずです.テストでも結果が徐々に
出てくるはずです.1冊を目安に頑張りましょう.
オーバーラッピングでオススメの教材はNHKラジオのビジネス英会話です.毎週1節だけでもビニエットを完全にオーバーラッピング
する習慣をつけると,3ヶ月後には徐々に結果が現れてきます.最初は苦痛に感じることもあるかと思いますが,リスニング・スピーキング
共に最も大切な「修行」と肝に銘じて実行してください.
特にTOEFLに焦点を当てている方は,洋書の教材を1冊上記のようにやり込むと効果大です.TOEICはやはりNHKラジオのビジネス英会話
が最適であると思います.
聞き流す教材ですが,これは何でも構いません.VOAの音声コンテンツを聞くも良し,教材をやるも良しです.ただし,聞き流す教材は
自分自身が聞き取れる割合が6割〜7割のものを選んで下さい.そしてこちらも繰り返し聞くことです.こちらもスクリプトで確認はしますが
発音する必要はありません.できるだけたくさんの音声に触れてください.
(5)Resdingの学習法
1.基本的には多読
読解を磨くには精読と多読が必要ですが,私は多読にかなりの時間を割くことを強くオススメします.多読対精読が9:1となるような学習量
が理想です.精読は多読したものを使用するとよいでしょう.
2.多読
多読は時間を計り,分からない語句は推測しながら大量に読むことを指します.教材として最適であるのは英字新聞です.通勤・通学の時間,
例えば列車に20分間乗る時間があるとすれば,その時間内に新聞の1面を読み切る程度の速度で集中して読みます.毎日続けるだけでかなり
実力がつきます.私はスペイン語新聞を用いて実行しました.
朝に実行した文章は夜に帰宅した際,分からない単語をピックアップしながらもう一度読みます.もちろん分からなかった単語は片っ端から
覚えていきましょう.
3.精読
精読とは文法的知識を用いながら読むことを指します.つまり背景となる文法力がなければ話になりません.ロイヤル英文法などの文法参考書
を傍らに置きながら読み進めてください.この教材は自分のレベルよりも若干高めのものを使用すると,力がつきます.もちろん新出語句は片っ端
から覚えてください.
簡単な説明になり,恐縮ですが,これが読者の皆様のお役に立てるならば,これ以上のことはありません.以上の勉強法に関して質問
などがありましたら,BBSを設置していますので,そちらの方にお願いします.BBSへはフロントページから飛んで下さい.